予防接種とは
当院では成人を対象とした、帯状疱疹ワクチン、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの予防接種に対応しています。予防接種は、感染を起こす細菌やウイルスなどの病原体の毒性を弱める、あるいは無毒化したワクチンを体内に注入することで、対象疾患の予防や発症時の重症化を防ぎます。
ワクチン接種を受けることが増えることで、感染拡大を防ぐ社会的意義もあるため、できる限りワクチン接種を受けることをお勧めします。
ワクチン接種が
できないケース
- 体調が優れない
- 発熱(37.5℃以上)が起きている
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンは、帯状疱疹ウイルスに対する予防接種で、主に50歳以上の成人を対象としています。このウイルスは水痘ウイルスと関連し、感染が再活性化することで帯状疱疹を引き起こす場合があります。ワクチン接種により、感染のリスクや重症化を軽減し、帯状疱疹に伴う神経痛の発症を減少させる効果が期待されています。定期的な予防接種を受けることで、健康な老後を支援する一環として推奨されています。
久喜市の帯状疱疹ワクチン予防接種
接種対象者
久喜市に住民票を登録しており、下記の条件のいずれかに該当する方が対象となります。
- 接種日時点で65歳の方
- 60歳以上65歳未満で、ヒト免疫不全ウイルスにより、免疫機能に著しい障がいがあり、日常生活がほとんど不可能な状態の方
- 経過措置として、本年度から5年間に、各年度で70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳になる方
- 令和7年度に限り、101歳以上になる方
接種期間
各年度において、4月1日から3月31日の1年間
※当院は令和7年5月1日から開始します。
接種費用
当院は基本的に不活化ワクチンで行います。
接種1回あたり 18,060円
※不活化ワクチンは、2回の接種が必要になります。
※当院の窓口でお支払い頂きます。
インフルエンザワクチン
当院のインフルエンザワクチンは予約制となります。ご希望の方は、接種時期に当院ホームページよりご予約をお願いします。
ご予約は当院を初めて受診する方でも可能です。また、予約後に体調不良や都合がつかない場合は、お早めに当院までお電話ください。
インフルエンザワクチンの
接種時期
インフルエンザワクチンの効果は、接種後2週間ほどで現れ、5ヶ月ほど続きます。インフルエンザは毎年流行するため、毎年流行前に接種することをお勧めします。
インフルエンザウイルスの
種類
インフルエンザには、A・B・Cと3つの型があり、A型・B型の表面には、HA(ヘマグルチニン)とNA(ノイラミニダーゼ)という2種類のタンパク質があります。A型には、HAが16種、NAが9種あり、合計144種類に分けられます。
このようにウイルスの種類は数多くありますが、世界保健機関(WHO)では毎年流行しそうなウイルスを予測し、日本ではその予測をもとにワクチンを作っています。ワクチンは、感染性が高く、重症化リスクの高いA型株(H1N1株とH3N2株の2種類)、B型株(山形系統株とビクトリア系統株の2種類)の4種類を含んだ4価ワクチンが一般的に使用されています。
肺炎球菌ワクチン
肺炎は、ウイルスや細菌などの感染により肺に炎症が発生している状態です。基礎疾患を持つ方や高齢者はリスクが高く、治りが悪く重症化しやすい特徴があります。
呼吸器疾患では病原体の感染によりのどに炎症が発生することがよくありますが、免疫力が弱っている方だと、感染が肺にまで達して肺炎に繋がります。
肺炎の原因菌は様々なものがありますが、最も多いのが肺炎球菌です。実際、成人の肺炎の20~40%は肺炎球菌が原因という報告があります。
肺炎球菌ワクチンは、感染予防と重症化を防ぐ効果が期待できます。また、インフルエンザワクチンと肺炎球菌を同時接種しておくと、インフルエンザで免疫力が弱った場合も肺炎が起こりづらく、重症化も阻止できます。
久喜市の
高齢者肺炎球菌ワクチン予防接種
接種対象者
久喜市に住民票を登録しており、下記の条件のいずれかに該当する方が対象となります。
- 接種日時点で65歳の方
- 60~64歳の方で、心臓、腎臓、呼吸機能に障害があり、日常生活が極度に制限されている方
- 60~64歳の方で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の異常があり、日常生活がほとんど不可能な方(身体障害者手帳1級相当の方)
※以前、高齢者肺炎球菌ワクチンの予防接種を受けた方は対象外です。
接種期間
65歳の1年間(65歳から66歳になる前日)
接種費用
3,000円(当院の窓口でお支払い頂きます)